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#トラベル界隈│円安の今こそ お財布に優しい『青の国』ウズベキスタン

  • ノスタルジー

旅行好きや雑貨好きも虜にする悠久の都

代表的な観光地の1つサマルカンド・レギスタン広場

ウズベキスタンという国を知っていますか?

NHK「世界はほしいモノにあふれてる(せかほし)」の特集「究極BLUEをめぐる旅」でも、職人技が光る刺繍「スザニ」や、鮮やかな青い陶器が話題になりました。

私は、日本とウズベキスタンの友好を支援する「NPO日本ウズベキスタン協会」の理事を務めています。以前は「〇〇スタンというとなんだか怖いイメージがあるけど、大丈夫?」と心配されることもありました。しかし、近年は『あの青い絶景の国!』というポジティブな反応に変わりました!

「海外に行きたいけど、歴史的な円安が心配。飛行機代も高い……」

そんな悩みを抱えている方にこそ、実はウズベキスタンが最高の旅先なのです。

リーズナブルかつ安全に楽しめる旅行先として注目

ウズベキスタンは、CNNトラベルの「2024年に訪れるべき最高の場所」や、ニューヨークタイムズの「訪れるべき場所ランキング(2019年、2025年)」に選出されるなど、世界的に熱い視線が注がれる人気の観光地です。

ヒヴァのイチャン・カラのバザールなど、各地で色とりどりのお土産が並び、見るだけでも心が踊る

私が今、あえてウズベキスタンをオススメしたい理由は、大きくわけて2つあります。

❶圧倒的な治安の良さ

一部の国境付近を除き、観光の拠点となる地域は極めて安全です。夜の22時頃に女性が一人で歩いても不安を感じることはなく、街中では子供たちが夜遅くまで元気に遊んでいる姿をよく見かけます。

実際に、世界各都市のデータを収集するNUMBEOの世界の治安ランキング(安全指数)でも150カ国中130位(日本は139位)。(※1 このランキングは下位ほど犯罪率が低く「安全」であることを示す)日本と並んで世界的にも「非常に安全な国」に分類されています。

❷円安でも物価が安い

物価の低さは世界でも有数です。レストランでの外食は日本の 約 7.4 割、スーパーの食料品に至っては日本の半額ほど。これほど「お財布に優しい」国はありません。

日本(東京)との主な料金比較

Cost of Living Comparison Between Tokyo and Tashkent (NUMBEO)より抜粋し作成(※2)

ウズベキスタンへのアクセスと気候

日本とウズベキスタンの時差は、わずかマイナス4時間。成田空港からウズベキスタン航空の直行便が出ており、9時間ほどで首都のタシケントに到着します。観光シーズンには増便されるほか、旅行会社による日本各地からのチャーター便も企画されています。

成田空港で出発を待つ、国旗カラーが鮮やかな国営ウズベキスタン航空の機体

砂漠の国ならではの寒暖差に注意!

国土の多くが乾燥したオアシス都市のため、朝晩の寒暖差が激しいのが特徴です。私が訪れた9月上旬、日中は刺すような日差しでしたが、夜は一転して凍えるほどの寒さに。お風呂上がりに窓を開けたままの部屋に戻ると、あまりの寒さに慌てて窓を閉めたほどです。

首都タシケントは函館とほぼ同じ緯度のため、冬は雪が降り冷え込みます。一方で真夏は、45度を超えることもあるため、旅行は過ごしやすい春(4~5月)や秋(9~10月)が、ベストシーズンです。

初めてのウズベキスタンで外せない絶景「サマルカンド」

紀元前からシルクロードの要衝として栄えたウズベキスタン。13世紀にモンゴル帝国のチンギス・ハンに破壊されるものの、14世紀に英雄ティムールがサマルカンドを再興。再び世界の文化・文明の中心地へ押し上げました。

再興から656年、今もティムールは国民の英雄です。駐日ウズベキスタン大使館の客間に銅像が鎮座するほど、親しまれています。世界遺産に詳しい俳優の鈴木亮平さんも「せかほし」でその魅力を熱く語っています

国内にある6つの世界遺産の中でも、初めての旅なら「サマルカンド」は外せません。今回は象徴的な建築が揃うこの街にポイントを絞って紹介します。

サマルカンドの3大見どころ

この「青の都」が誕生したのは、日本の室町時代。金閣寺や銀閣寺が建立された頃、シルクロードの要衝では、コバルトや中国の陶磁器の技術とペルシアの顔料が融合した鮮やかな「サマルカンド・ブルー」が花開いていました。

レギスタン広場

サマルカンドの中心部。3つの巨大な神学校(マドラサ)が並び、夜のプロジェクションマッピングではティムールが映し出されると大歓声が沸き起こります。シルクロード史上、最も美しい絶景。

特に内部が金箔で覆われた「ティッラ・カーリー神学校」の天井は必見!

「ティッラ・カーリー」とは「金で覆われた」という意味。金と青で描かれたドーム型のように見えるのですが、実は平面でだまし絵のような超絶技巧も特徴です。

シャーヒ・ズィンダ廟群

「サマルカンド・ブルー」が最も堪能できる場所。細い路地の両側に、鮮やかな青の霊廟が立ち並ぶ、幻想的な風景が堪能できます。丘の上にあるため階段をのぼると、遠くにイスラム界最大級のモスク「ビビハニム・モスク」が見えます。

グーリ・アミール廟

英雄ティムールとその一族が眠る霊廟。夜は黄金色にライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。神聖なお墓ですので、肌の露出を極力避けるなどマナーを守りましょう。

日本との深い絆と、未知の感動

首都・タシケントには、第二次大戦後に抑留された日本人が現地の方々と協力して建設したオペラハウス「ナボイ劇場」や「日本人墓地」があり、今も大切に守られています。日本との絆を感じる場所として、時間があったらぜひ訪れたいスポットの一つです。

首都タシケントにある壮麗な「ナボイ劇場」
手入れが行き届いた「日本人墓地」

また、魅力あるウズベキスタン料理は非常に美味しいのですが、動物性油が多量に使われているのが特徴です。 そのため、初めから飛ばしすぎず、徐々に胃腸を慣らしていくのが、最後までお腹の調子を崩さず快適に旅を楽しむための大切なポイントです。現地の人のように、温かいお茶を一緒に飲むと、油の消化を助けてくれますよ。

ウズベキスタンは平均年齢が29歳と非常に若く、活気に満ちた国です。これまでその魅力を紹介してきましたが、いかがでしたか?

興味を持たれた方は、ぜひ今年の旅行の候補に。きっと、あなたの想像を超える「未知の感動」が、あなたを待っていることでしょう。

記事:研究員 佐々木 倫子

【主な参考資料・出典】 2026年1月30日閲覧

  • 最新世界史図説 タペストリー 最新版(帝国書院),中央アジア年表,p.275-281.

※本記事は上記資料に加え、関連メディアの公開情報を対象としたデスクリサーチ(編集者調べ)に基づき作成しています。

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