ロマンスイベントでは雨は降らない。
これは定説である。
ソバチューに参加したカップルたちが、
叫ばれた畑に集結した。
小さな畑にたくさんのロマンチストが集結する。
一同、そば畑の素晴らしい生育に大満足。
さっそく、収穫体験をスタート。
自分たちが愛を叫んだ畑である、
その愛着ゆえか、皆、ひとしきり、畑を眺めたあと、
作業を開始していく。
感慨深い。
地元メディアの取材に加え、福井テレビのカメラも、
そば畑に入る。
この取組は、福井でも流れる、というわけだ。
橋詰会長も大絶賛のそばの実。
たしかにひとつの枝にたくさんの実がついている。
そば畑での収穫を終え、我部祖河公民館で、
そば打ち体験。
ソバチューに参加したほとんどのカップルが
リピーターとして参加してくれた。
ソバチューのとき、みんなで陶芸体験を行ったが、
そのときに作った、そば用の食器が完成していた。
美しい色合いに、一同、感動。
この日は、岡本名人だけではなく、
東京からもそば打ち名人が駆けつけてくれる、
という嬉しいサプライズ付き。
さっそく、岡本名人による、そば打ちのデモンストレーション。
皆、その魔法がかった技術に、感嘆の声をあげる。
そして、名人たちの丁寧な指導のもと、
市民の市民による、そば打ち体験がはじまった。
そば打ちは、それぞれの個性が出る。
カップル、夫婦が助け合いながら、そばを打つ姿は
とてもロマンティック。
それぞれが打ったそばは、自宅用としてお持ち帰り。
そして、お待ちかね、
名人たちが打ったそばが振舞われる。
当然、沖縄産の日本蕎麦と、
福井産のそばの食べ比べも行われた。
自分がつくった食器に盛られる両県産のそば。
意外にも好みは分かれ、沖縄産のそばが好き、
という声もたくさん聞かれた。
名護の市民にも、確実にそばの味は伝わった。
皆、その美味しさにびっくり。
なぜなら、名護にはおそば屋さんが1軒しかないのだ。
初めて触れるホンモノの日本蕎麦に感動する市民。
ソバチューカップルたちにも、十分、その美味しさは伝わり、
福井から名護にそばの文化が継承され、
今日という日をきっかけに、
名護にそば文化が根づいていくであろうことを実感した。
いま、彼らは、歴史を作っている。
最後に、橋詰会長に、
どうやって福井にそば文化が根付いたのか、
そば栽培の大変さ、何より、名護のそば畑をみて、
大きなポテンシャルを感じた話など、
とにかく、夢とロマンスに溢れた、熱い講演だった。
そう、熱は伝播するものなのだ。
歴史は人によって、作られる。
もし、将来、名護に日本そば、
しかも越前スタイルのそばが、根付いたとしたら、
それは今日という一日の交流が起源となる。
名護と、ロマンチスト協会と、福井。
この3者が、そばとロマンスでつながった。
今後、名護にそば文化を根付かせるには、
大きく2つの課題がある。
まず、ひとつめは、
そば打ちができる技能を持った人を育成する。
これは、まず、名護に愛好会をつくることから始まるだろう。
次に、名護の耕作放棄地、遊休地を使って、
そばをつくろう、という生産者の環を増やす。
そして、名護産の
美味しいそば粉を作り上げる技術を磨く
(収穫のタイミングと挽き方、この2点だ)
きっと、そんな活動を少なくとも3年続けると、
ひょっとしたら、名護はそばのまちになっていると思う。
誰かがやるんじゃなくて、自分たちがやる、
我部祖河スタープロジェクトのメンバー自身が、
夢を信じ続けることができれば、必ず実現するだろう。
シルクロードならぬ、日本のそばロードに、
新しい1ページを刻んでいる。
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